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●組み立て編●
レジン製作講座




■レジンキットの表面処理はメタル製キットともプラモデルとも若干違います。以下を参考にしてください。

専用の道具などを使えば作業時間の大幅な短縮が可能ですが、ココでは入門編として、代用の効くものについては身の回りにあるものを使って説明します。他にも方法は色々あると思います。詳しくは模型専門誌などをご覧下さい。

《始めに》

 “レジン”とは・・・型抜きに使う化学樹脂の一般呼称に広く使われますが、ココで言う“レジン”は、正式には『有機溶剤系ウレタン注型剤』という化学樹脂のことです(海外では、ポリ樹脂に粉を混ぜたものを「レジン」と表記しているものもあります)。

  国内では、ガレージキットの素材として多く用いられ『キャスト』と呼ばれることが多いようです。メタル製ミニチュアに慣れてしまっている方にはちょっとクセのある素材ですが、かつてのホワイトメタル(鉛成分を含む)が各社規制により、“ピューター”(すずなどの合金・鉛成分を含まない)へと変わってしまった現在では、最も細部の表現が得意な素材の一つと言えるでしょう。

《レジン素材の特徴》

 上に書いたように、精度の必要なモノを複製するのに向いた素材です。素材も比較的安価で、国内では大きめな模型店などで簡単に手に入ります。

 
欠点としては、金属と比べれば遥かにモロい(といってもプラスチック程度の強度はある)ので、特に小さく細いパーツの多い“Fenryll”製品については、取扱いにちょっとコツが必要です。

材質はレジン製なので鉛は含みませんが、レジンに“有機溶剤”を含みますので、切削した粉を吸わないように注意して下さい。


(工程1.)

【用意するもの】
 ・洗面器
 ・台所用中性洗剤
 ・台所用クレンザー(研磨剤)
 ・ぬるま湯
 ・古い歯ブラシ
 ・タオル

 先ず始めに、型抜きの際に塗布されている“離型剤”(簡単に言うと油のようなもの)を洗い落とします。そのままでは、せっかく塗った塗料をはじいてしまいますし、長期間そのままにしておくと、レジンの表面を侵す場合があります。

 中性洗剤とクレンザーを混ぜたものを用意します(
)。歯ブラシに洗剤をつけて、洗面器に張ったぬるま湯の中でミニチュアをよく磨きます(軽くでは無く、破損しない程度にゴシゴシ擦って下さい)。

 タオルで拭いてみて、表面の光沢が無くなっていれば、離型剤が落ちたと判断します。

   
※. 『混ぜるな』の表示のあるものは、危険ですので絶対に使わないでください。


(工程2.)

【用意するもの】
 ・模型用ニッパー
 ・デザインナイフ
 ・各種ヤスリ(1000番程度の紙ヤスリなど)

   
  次に、バリと呼ばれる成型の際に発生する余分な部分を削り取ります。大まかにニッパーで切ったあと、デザインナイフで削り取りましょう。この時、ナイフだけで完全に削ろうとすると、ミニチュア本体に傷が付く恐れがあるので、無理をせずに、場合によってはヤスリで代用します。

 
全体的にキレイになったら、ミニチュアの表面を1000番の紙ヤスリで軽く擦っておきます(このことによって下地剤の食いつきが各段に上がるとともに、荒れた表面をならす効果があります)。ただし、モールドまで削り取らないよう、十分注意してください。

  終わったら再度水洗いし、よく乾かしましょう(水分が残っていると、後の行程で接着剤・下地剤がうまく塗れません)。

(工程1.)の作業より先に進めた方が楽な場合もあります。経験してみて自分にあった方法を探してみましょう。 


工程3.)

【用意するもの】
 ・1mm程度のピンバイス
 ・1mm程度の真鍮線
 ・瞬間接着剤
 ・エポキシ系接着剤


 
この工程は、組み立てが必要なミニチュアについての説明です。一体成型のミニチュアについては、簡単に読んでから4.)へ進んで下さい。

 
基本的な作業はメタル製と同じです(【組み立て基礎講座】)。接着だけでは強度が得られませんので、パーツの間に真鍮線を通して補強後接着して下さい。

 
この時、強度がそれ程必要無い部分については、瞬間接着剤で構いませんが、強度が必要な部分(足・羽根など)については、エポキシ系接着剤を使用して下さい。(硬化時間の短めなもの・・・2〜3分型が便利です)硬化し強度が得られるまで、しっかり押さえます。

この時、ミニチュアの足の裏側に15cm程度の長さの真鍮線を通しておくと塗装の際の“持ち手”となって便利です。(図1 


図1) 画像では一箇所のみに真鍮線を打ってますが、ニ箇所以上の処理をするとより安定します。


(工程4.)

【用意するもの】
 ・模型用下地剤(スプレー缶入りサーフェイサー): 1000〜1200番の表示のあるもの

  模型用サーフェイサーには、白色や灰色のものなどがあります。傷補修用には、状態を確認しやすくするため一般的に灰色を使用しますが、ココでは下地塗装としての効果だけを狙うため、白色を選択すると良いでしょう。 
  
  メタル製品のペイントを経験している方は、ゲームズワークショップ発売の『シタデル・アンダーコートスプレー』を使用することと思います。不向きではありませんが、金属用のプライマー成分を含んでいる分、サーフェイサーと同程度の効果を得るためにはより塗装膜が厚くなる(=モールドが埋まる)可能性があることを理解しましょう。

 さて、吹き付け方ですが・・・【塗装下地講座】を参照ください(笑)

 吹き付けが終わったら、ホコリがつかないような場所を選び、半日〜一日かけて乾燥させましょう。
ホコリがついてしまった場合は、乾燥後にピンセットを使って慎重に取り除きます。


 以上で、塗装前の作業は終了です。
 ミニチュアを、楽しく自分色にペイントしてあげましょう!





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